https://rdsig.yahoo.co.jp/rss/l/headlines/soci/san/RV=1/RU=aHR0cHM6Ly9oZWFkbGluZXMueWFob28uY28uanAvaGw_YT0yMDE4MDQxOC0wMDAwMDU5MC1zYW4tc29jaQ-- 戦時中に年少消防官として従事した加瀬勇さん(92)が18日、東京消防庁尾久消防署(東京都荒川区)で講演会を開いた。昭和20年3月10日の東京大空襲で消火活動にあたったが、猛火の中を逃げまどう住民の姿を「まるで地獄絵巻だった」と当時の凄(せい)惨(さん)な状況を振り返った。
戦時下では消防職員の任官資格が17〜19歳の未成年者にまで引き下げられ、加瀬さんも同19年に警視庁消防部城東消防署(当時)の年少消防官に任命された。
加瀬さんは東京大空襲の際には、ポンプ車で放水活動を行ったが、火の勢いにまったく消火できず、逆に火の海にまかれ顔や両手足にやけどを負った。
「助けを求めてポンプ車に集まってきた人たちの姿が忘れられない。二度と戦争を起こしてはいけない」と消防士らに語りかけた。
この日は先の大戦で日本本土が米軍機による初空襲を受けた「ドーリットル空襲」(昭和17年4月18日)から76年。尾久消防署のある荒川区尾久地区は被災地のひとつとなった。
加瀬さんは当時の混乱ぶりについて、先輩から聞いた話として、望楼から米軍機が視認されていたものの、「本当の空襲だとは誰も思わなかった」というエピソードも紹介した。(村嶋和樹)
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(更新日時:2018/04/19 02:46)
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