https://rdsig.yahoo.co.jp/rss/l/headlines/soci/tokyomxv/RV=1/RU=aHR0cHM6Ly9oZWFkbGluZXMueWFob28uY28uanAvaGw_YT0yMDE4MDczMC0wMDAxMDAwMS10b2t5b214di1zb2Np 記録的な猛暑や台風による気象災害が、私たちの食卓に影響を及ぼしています。東京都内の野菜卸売価格はキャベツが平年に比べて94%アップするなど高騰が続いていて、消費者と生産者双方から悲鳴が聞こえています。
30日の都内の最高気温は青梅で33.7℃、練馬で32.9℃となるなど各地で真夏日を記録し、猛烈な暑さが戻ってきました。この夏続いている猛暑は、野菜の価格にも影響を与えています。杉並区の青果店「江森青果」の江森一夫社長は「キャベツ、大根、ハクサイ、ホウレンソウなどは暑くて出来が悪い」と話します。この店では2週間前に比べて、大根と小松菜の価格が3割ほど上がり、2袋で145円だったホウレンソウは1袋で145円と、2倍の価格になりました。お店を利用する人からも「前はそんなにしなかったのが『えっ』ていうほど高いものがある」「野菜は使うので家計にも響く」といった声が聞かれました。江森社長は「近年ない価格の高騰。夏場には夏場ならではの安い品があるものだが、目玉になるような安いものが全くない」「(値が下がるのは)1カ月ぐらいかかるのではないか。野菜はすぐに生育できないから困る」と嘆いています。
生産現場はどうなっているのか足立区の野菜農家を訪れると、深刻な被害が出ていました。足立区島根にある牛込聖英さんのトマトを栽培しているビニールハウスでは、本来であればこの時期に実がなっている房に、暑さの影響でほとんど実がついていません。今の時期、需要が高まるトマトですが、気温が上がり過ぎると実がつかなくなってしまうといいます。牛込さんは「玉自体も小さかったので、数量全体で2割ぐらい減っていると思う」と語ります。さらに、この暑さはトマトの収穫量だけでなく、品質にも影響を与えているといいます。昼と夜の寒暖差が重要だというトマトの色づきですが、被害を受けたトマトは通常と比べると色づきがまばらです。今年7月の都内の熱帯夜は20日間と過去最多になっていて、夜に気温が下がらなかったことが影響したといいます。牛込さんは「本来真っ赤できれいな赤になるはずの品種も、色がぼけてしまってきれいな赤にならない」と話します。
農産物に影響を及ぼしているのは暑さだけではありません。小平市にある美園フルーツファームは、ブルーベリーの生産が旬を迎えています。東京都は全国でも有数のブルーベリー生産量を誇り、中でも小平市は生産発祥の地として知られています。しかしこの果樹園は台風12号の影響を受け、まだ熟し切っていない果実が風で落ちる被害に遭いました。ただ、果樹園を営む内堀真一さんは今回の台風について「このところずっと雨が降っていなかったので、もう果実がカラカラに乾燥していた。この時点で雨が降ったのは非常にいいこと」として、「恵みの雨」としての側面もあると話します。今年は猛暑の影響で全体に水が行き渡らなかったり、強い日差しのために果実が乾いてしまったりすることが多かったということです。
都内は31日から再び猛烈な暑さが戻る見込みで、農作物にまだまだ大きな影響を及ぼしかねません。
ツイートシェアする最終更新:7/30(月) 21:39
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