え〜本日も塗装したばかりのタンクを落とし、朝までやり直し決定!...のZです。
さて、今日は特殊な74スプリンガーのモデファイについて思考して見たいと思います。
また...長いです...。(スクロール必至!!)

↑74スプリンガー付きEVO フルカスタム車両 !
やはり、74スプリンガーが付いているとかなり雰囲気がいいですね。

↑そもそもの発端は上記の写真の通り、スプリンガーのアクスルプレートに
直接キャリパーステーを溶接して付けてあるスプリンガーで、何となく
マズイ感じがするのですが?気のせいではありません。

↑元々、スプリンガーのアクスルプレートはスイングする構造なのでそれ程
捩じれ剛性は高く無い上、純正の片押しピストンのキャリパー
をこの部分に直付けしてあるので、ブレーキを掛けたら一方向
にしか力が加わらないので、見るからに剛性の低そうな
ペラペラのキャリパーステーが捻じ曲がり、ブレーキパットが変磨耗を
して、しばらくするとブレーキがスカスカになると言うなんとも
危なっかしい加工です。(コンプリート車に有りがちな加工です)

↑じゃあ勝手にブレーキキャリパー交換ねって訳にも行きませんので、
フロントフォークを分解して調整と修正で何とかしばらく持たせます。
このステーをきっかけに更なる不具合がありますので、今回は
そちらを重点的にモデファイして見ようかと思います。

↑フロントレッグ等、ZEN分解して曲がり等修正、アクスルシャフト....
これも純正のワイドフォークの物を削った加工品です...(安い...)

↑上側の伸び側スプリングを分解してハッキリ分かりますが、
インナースプリングが異常に縮んでおります。
これは少々分かり難いかと思いますが下記の図で説明
出来ればと思います。↓

↑やっぱり分かり難いですが、用はブレーキを掛けた時だけ
サスペンションが逆の作用をするので、本来上側のスプリングは
ブレーキを掛けた時、衝撃を吸収する時、沈んだ下側の
スプリングが急激に伸びるのを緩和する働きなのに対し
支点、力点、作用点の観点から急激に伸びる方向に
働き、上側のスプリングが常に縮み、変に縮んでいる。
例えて言うならブレーキを掛けたら、脱出装置見たいな
構造になってしまっています。

↑そこで、通常なら、ブレーキ システム ZEN交換しかありえない
話ですが、何十万とお金の掛かる話ですから、即交換!
とは逝きませんので、ジッと我慢します (笑)
それでも...やはりココは走行上かなり危ないと思います
ので、何とかせねば...安い方法で!
単純な所でスプリングを硬い物に変えて動きを鈍くすれば
良いのですが、試しにパウコ製の硬いスプリングを入れてテスト!
硬すぎて伸びきったまま!只のリジットフォークで、更に危ない!
ならばと、上の図↑レース用のバイクなんぞでよくやるスプリングの
初期加重の制御でスプリングのイニシャル調整ってのがあるんですが、
これはアジャスターやカラーでスプリングの初期の動きを硬くしてやる
方法でカラーの厚みを変えるだけで初期加重を変えれますので、
後で色々調整可能です...何より安い (笑)

↑早速、アルミを旋盤で削りだし、カラーを作製していきます。
こう言うバイクは外観の事もあるので、あまり不恰好とも
いきませんので、少々オシャレ感も出して作ります(笑)

↑後に調整するか?は分かりませんが、インナーとアウターを別体で
作ってみました。

↑何を思ったか?複雑に作ったもんです。

↑早速取り付けて効果を見ます。
下側のみカラーを入れれば上側のスプリングも引っ張られ縮むので
それだけで効果が出そうですが、上側の方がスプリングが柔らかく
上ばかり縮み余り効果が出ません。

↑それでも下側スプリングの初期加重は良くなったので、フロントレッグ
を組み付けます。

↑スプリンガー用の組み付け工具(スプリングコンプレッサー)を使って
組み付け、もちろんHILT'S製 (笑)

↑やはり伸び側の方が動きが急激な為(ブレーキ時コチラが縮むので)
上側にもカラーを作製して、更にブレーキング時の
急激なフォークの伸びを抑制します(結構微妙なさじ加減です)

↑上側のカラーを作製して組み付けます。
コチラは構造上、カラーが上にきます。

↑ブレーキング時、上側のスプリングが直ぐにフルボトムしない様
少し上側のスプリングの押さえ込みを多く取ります。
以上で脱出装置付き74スプリンガーの対策パーツの完成です。
これで、少しは乗り心地が良くなっている様なら幸いです。
HILT'Sではプロの意見より、やはり、そのバイクに一番
乗って入る、ユーザー様の敏感な意見を第一に考えます。
プロの意見とアドバイスはその後だと日々思う次第で御座います。
あなたの繊細な疑問に答えます。
ご要望はコチラまで↓
↓(おまけ)

74スプリンガーはその昔より、動きの不安定故に、色んな対策
パーツがありますが、一般的には↑上図のパーツでしょうねぇ。

↑ライドコントロールってパーツで、横の蛇口みたいな所を締めて、
スライド部を抑える様になってます。
これなら、元々それ様のステーが74には付いていますから
ボルトONで付けれます。
ですが、締め加減が難しく、スライドを繰り返せば、磨耗
して、直ぐに効果がなくなります。
締めすぎれば、動きが悪くなり、沈んだまま元に戻りにくく
なったり、どうにも使いにくいです。

↑そこで登場!W&W製 スプリンガー用サスダンパー!
インナーのスプリングとシャフトを取っ払って油圧式のダンパーを付ける
優れ物、現代のサスペンション同様オイル抵抗を使いサスの伸び側を
穏やかに制御する至高のサスペンションパーツ!!
74スプリンガーには今ん所、これが最高かと思います。
そんなに高くは無いので、一考の余地はあるかとおもいます。
W&W製74スプリンガー ダンパー 価格↓
↓いや、しかし、これはブレーキング時、通常どうり、サスペンションが
沈む様に動かなければ、その高価な恩恵は半減します。
次回はその辺の74スプリンガーにディスクブレーキを付けた
場合、サスペンションが正常に機能する(ブレーキング時サスが沈む)
ブレーキの取り付け等について、深く掘り下げて見たいと思います。

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